「菜々。やっと帰って来てくれた。」


涙を流しながら喋る優を見ると昨日の自分が恥ずかしくなった。


「ところでみんなは?」


「リビングに居るよ。いこっ!!」


優に腕を引っ張られ久しぶりのシェアハウスのリビング行った。


「みんなただいま。」


『おかえり!!」


みんなが私のところに来て抱きついた。

「ありがとう。」


「ううん。」


私はシェアハウスに来て後悔はしない。

みんなが私の帰りを待っていてくれる。

あと、面と向かって桜ともう一度話したい。


「桜は?」


「部屋にいると思うよ。」


「ありがとう。」


桜の部屋の前に立ち数回ノックした。