「あっ、久しぶり!菜々元気だった?」 私を見ると安心した優はホッとため息をついていた。 「元気だよ。で、何か用?」 「あっ、えっとね…。」 言葉に詰まった優は私に気を使ってくれているんだね。 「翔太のことはもう諦めたから大丈夫だよ。だから心配しないで。今日はありがとう。じゃあね。」 優を追い出して手を振って玄関の扉を閉めた。 二階に上がってベットの中で泣いた。 落ち着いたところで、一階に行こうとしたら携帯が鳴った。 「はい。もしもし。」 『出てくれた!!菜々元気?』