一応菜々に電話をした。


けれど、返ってくるのは機械の声だけ。

「菜々もしかして実家に帰ってるんじゃないかな。」


奈美の言葉にみんな固まった。


「もしかしたらそうかもね…。」


「なら良かった。」

安心して夕飯の準備を開始した。


夕飯の準備が出来た頃に翔太がリビングに来た。


「みんな、聞いてくれ。」


いつもの翔太は笑顔だけど今の翔太は真剣な顔だった。