「桃!!菜々がいないよ!!!」 夕飯の時間になって慌てた優が泣きそうな顔しながら駆け寄ってきた。 「大丈夫でしょ。ただ走りに行ってるんじゃない。」 「そうだといいんだけど…。」 「菜々の荷物がほとんど部屋から無くなってる。」 と綾が言うと、 優が泣き出してしまった。 「私の…せい?」 「違うでしょ。」 優しく優の頭を撫でた。