5歳の頃。 私は凉ちゃんのお兄ちゃんに恋をしていた。 「凉ちゃーん!!」 凉ちゃんの家の前に行くと必ず名前を叫ぶ。 「何だよ。桃と遊ぶ気分じゃない。」 凉ちゃんは意地悪だった。 「いいじゃん!行こっ!!」 私が無理やり腕を引っ張らないと遊んでくれない。 「じゃあ、今日は公園まで競争ね。」 凉ちゃんはビューンと走っていった。