恋する彼女は雨に哭く

「…潰れねぇかな…」

死にかけの子猫を一人暮らしの家に連れ帰ってはみたものの、

何をすればいいのかが全くといっていいほどわからない。

取り合えず、雨やら泥やらでぐちゃぐちゃになっていた俺と共に風呂に入れ、ごうごうとドライヤーで乾かしていた。

「猫ってこんなちっちぇのか?」

安心しきって半分寝ている猫をぶらーんと持ち上げてみる。

焦げ茶だと思っていた毛の色はすべて汚れだったらしく

石鹸で洗って泡を流せば、綺麗な虎猫だった。