【探さなくちゃ】


1日探し回ったけどどうやっても見つからない


「どこにいるの?」


そう呟いた時


目の前になつかしい彼がいた


でも…


「てめえふげけんなよ!!」


「うるせー黙れや」


【とっても怖そうな。でも…】


少しずつ近づいていく


「富山くん?」


1人の青年の動きが止まり私を睨む


「富山こうだいくんだよね?」


「誰?」


「え?私は…桜。千与田桜」


「こうだいの知り合い?」


「可愛い子じゃん」


「うるせー。お前なんで俺の事知ってんの?」


「あの…こうだいくんのお母さんと仲良しでして」


「お前が?」


「あっううん私のお母さんが…」


「で?ババアならもう死んだよ」


「え?」


驚きのあまり絶句している私に


「で?何しに来た?」


「あの…お母さんが富山さん家にいけって」


「はぁ?何言っちゃってんの?」


「でも私…こうだいくんしか頼れないの」


こうだいくんの友人から泊めてやれなんて言うガヤが飛ぶ


「ちっ案内するから来い」


「ありがとう!」