次の日


こうだいさんがおはよって私に笑いかけてくれた


「おはようございます」


幸せでずっとこのままこうだいさんの側にいれたらいいのにと思った。


でも幸せな時間は過ぎるのもはやくて


あっという間に選択の日が来た。


いつものように仕事をしてから店を閉めた後にこうだいさんがコーヒーを入れてくれた


一週間前の私もこうだいさんのコーヒーが大好きで


【やっぱり美味しい♪】


そう思っているとこうだいさんが口を開く


「ふうかちゃんさココのお得意様に似てる」


「え?」


「しゃべった事は殆どないんだけどさ、ふうかちゃんみたいに美味しそうに飲んでくれて、その子のその顔が俺は大好きなんだよね」


「そうなんですね。」


「でもここ一週間来てくれてないんだよなぁ」


綺麗とかタイプとか言われたわけじゃないけど


「私」を覚えてくれてた事が嬉しくて


私はこうだいさんに挨拶をして店を出た


そこには私を待っていたようにヘブンさんとあの店があった


どうして?とかなんで?っていう感情は起こらない


店に入るとライトに照らされた私の顔のお面。


迷いはなかった


「元の…私自身の顔に戻してください。」


ヘブンさんは優しく微笑んでかしこまりました。と言ってどこかへ。


私は何故か眠気に襲われ始める


抗う事もできずに私は深い眠りについた。