そして僕の気配に気づいたのか後ろを向き、ニコッと微笑んだ。 「日直のお仕事お疲れ様」 「ありがと、待たせちゃってごめんね」 「いえ、そんなに時間は経っていませんから」 そう言って2人は席に座る。 図書室には僕たち2人しかいない。 少し沈黙が続いたあと王上寺貴愛が。 「久しぶりね、教室に初めて入った時ビックリしちゃったわ」 「僕もだよ、まさか君が転校してくるなんて」 王上寺貴愛は微笑みながら。