あたしの涙は止まることがなかった。

ランドセルを掴んで、急いで教室を出た。

いや、出ようとしたんだ…

腕を掴まれて動く事ができなかった。


恐くて震える声を押しだして、


「ぃ…嫌ー!誰か助けてー!」


すると、ダンッ!という音がしてドアの方を見ると、隣のクラスの先生が!


「何してるんですか!」


その先生は、小柄な女の先生だったけど、あたしにはとても頼もしく見えたんだ…


その日から、あたしは背が高い人恐怖症になったんだ…


なんでそんなこと言うかって?
これから大切になってくるからだよ