土方「じゃ、近藤さん、頼む」

  近藤「両者構え……始め!!!」

    ガン ガン ガン ガン ガン 

    ガン ガン ガン ガン ガン

  遥「っっっ!!! 重いっっっ!!!」

  土方「分かったか……総司は本気なんか出しちゃいねぇ~~~~~~~」

  遥「なんだ……私一人で頑張ってたのか」

  土方「打ち込んでこい!!!」

   カン カン カン カン カン 
  
   カン カン カン カン カン

   カン カン カン カン カン

  遥「クソッ!!!」

    ビュン ビュン ビュン 

    ビュン ビュン ビュン

  土方「どうした…もう終わりか?」

    カン カン カン カン 

     カン カン カン 力ン

 土方が最後だと言い、木刀を振り上げたとき


   戦場の風景が頭に入り込んできた

   ヒロの頭目掛けて短剣を突き刺そうとしている敵……

   遥は頭で理解するより体が動き、

  敵の懐に入り込み銃の持ち手で峰打ちした

   近藤「勝者……遥!!!」

  まだ残像が残る。敵はゆっくり膝を付いた

  土方「遥?」

  此方を見てニヤリ…短剣を投げつけてきた

     遥は目を瞑った……

  土方「遥?」

  総司が肩にポンッと手をおくと…

     残像が消えた

  遥「っっっ!!!」辺りを見渡す遥

  土方「どうした?」

  遥「いや……何でもない……勝った……」

  土方「早かったな……驚いた……」

  遥「石田散薬いる?」

  土方「ケラケラケラケラ いらねぇよ!!!」

  遥「ありがとうございました!!!」

  土方「あぁ……あの一瞬、空気が変わった……お前が出した初めての殺気だ」

  遥「そうなの?全然分からなかった…

    何?殺気って……感情?」

  土方「あぁ……お前はやはりもっと強くなる」
   
  遥「頑張ります」