ー 遥彼方 ー 新選組と共に……


   

   土方「遥…」

   遥「はい?」

  土方「何故総司に口を覆うものを使わせてるんだ…」

  遥「言わなきゃだめですか?」

  土方「言えないことか?」

  遥「いえ…でも…」

  土方「じゃあ言え」

  遥「はい………………………………………」

  土方「言えよ」

  遥「間もなく総司は労咳にかかる」

  土方「っっっ!!!」

  遥「未来をあまり変えるつもりはない。始めは何も変えるつもりはなかった…でも、生活していくうちに…情が湧いて…総司を病では死なせたくないと思った」

  土方「あれで防げるか?」

  遥「分かりません。でも、何もしないで見捨てることは出来ない。此からは同室ですし、出来る予防はしっかりやっていきたいと思ってます」

  土方「死病だぞ」

  遥「未来では治せます…そして、幼いときに、労咳にかからないよう、身体に薬を入れてあるんで、もし総司がかかってしまったら…私が最期まで面倒看ます」

  土方「……………………………………

     絶対かからないようにしろ!

それから…お前は絶対にかからないのか?」

  遥「絶対とは言えません」

  土方「そうか…この事を知っているのは?」

  遥「土方さんだけです」

  土方「他言無用だ。良いな」

  遥「はい。先を知りたくはないですか?」

    土方「まだ言うのか!!!」

  遥「幹部はほぼ全滅です。それでも、私は見てるだけで良いんですか?」

  土方「っっっ!!! それはっっ!!」

  遥「それが例え近藤さんでもですか?」

  土方「っっっ!!!」

  遥「それが正しいのなら従います」

  土方「無理だな……朝餉の支度しろ。此処で食いながら聞く。簡単なもので良い。俺は朝餉は要らないと言ってくる」 

  遥「はい」

  遥は早炊きでご飯を炊き、卵焼き、味噌汁、冷凍しておいた鮭の切り身を焼いた。後は土方が大好きな沢庵で良いかな……