ー 遥彼方 ー 新選組と共に……





 土方は遥の着流しを整え、髪を結い直した

   土方「首…噛まれたのか?血が…」

   遥「やられなかっただけマシ…」

   土方「どんなに鍛えても男の力には適わないだろ……」

   遥「でも、いつも歳が助けてくれる」

 土方「泣いたのか?」涙の跡を辿る土方の指

 遥「伊東が三木を何の戸惑いもなく殺した

   弟なのに…………うぅ…三木ぃ~…」

     土方は遥を抱き締めた 

   土方「接吻の上塗り…」チュッ!

   土方「残りは帰ってからだ……」

   遥「三木…どうするの?」

   土方「後で埋葬して貰う」

  土方は遥の手を引き、高台寺へ向かい

       走り出した

    ……………………………………


 高台寺に着くと…全員が縄にかかっていた

    遥「平助っっっ!!!」

   山南の隣の平助に飛び付いた

      振り返った平助

   遥「酷い顔っっっ!!!」

   平助「……………………………………

     こんな時に良く言えるね……

     でも、俺もゴメン…俺のせいで」

   遥「平助のせいじゃない!!!」

   平助「いや…俺のせい。ちゃんと送らなかったから……やられたか?」

   遥「平気。歳が殺してくれた…

     本当は私が殺したかったけど」

   平助「良かった……」ギュッ!

   山南「組に戻りたい者は?」

    たけだけは戻りたいと申し出た

  山南「遥…たけの縄を解いてあげなさい」
    
   遥「はい」たけの縄を解くと

     たけは遥を抱き締めた

   たけ「悪かった……本当に……」

   山南「残りは……切腹ですよ?」 

   御陵衛士「……………………………………」

   山南「遥……土方さんと帰りなさい」

   遥「嫌です!私は彼らの仲間です」

   土方「もう仲間じゃない」

   遥「戻るよね?」

   御陵衛士「いえ……私は伊東さんと共に……」

   遥「……………………………………

     分かった。見届けてあげる」

   土方「ダメだ……たけも帰るぞ」