遥は泣き顔を見られたくなくて…
いや……状況説明が面倒くさいので
壬生寺で顔を洗い、境内に座った…
ぼーーーーーーーーっと
ただひたすら空を眺めていた
お父さんなら………どうする………
やっぱお父さんは……歴史を変えないだろう
私は……山南さんを見殺しに…………
遥「くそっっっ!!!」
遥は体を丸め、膝に顔をうずめた
「遥?」
遥「(っっっ!!!)」
遥は顔を上げられない…………
泣いてるし……説明したくないから…
「顔上げろよ!ってか、返事しろよ!」
遥「人違いですよ……」
バチンっっっ!!!
頭を叩かれた……
遥「本当に人違いだったらどうすんだよっっっ!!! 平助!!!」
平助「っっっ!!! 泣いてんのか…」
遥「理由は聞くな…黙れないなら帰れ」
平助「帰らないし…理由聞くし…」
遥「一人になりたいんですけど…」
平助「あっそ」
遥「……………………………………」
平助「喋る気ないなら……土方さん呼んでこようっと…………」
遥「てめぇは何で此処にいんだよ!
小さいくせに……堂々と!」
平助「小さいくせにとか!関係ねぇし!
俺はいつだって堂々としてる!」
遥「ふふっ! ありがとう……
冗談言ってくれて…笑えたぁ」
平助「こんのぉ~~~~!!!
クソガキがぁっっっ!!!」
本気で首を絞める平助……………
遥「このまま……死んでも良いかも……」
バッ! 平助が手を離した
平助「俺が土方さんに殺される!」
……………………………………
暫く無言が続いた
遥はまた膝に顔を埋めた
はぁ~~~~~~~~~~~~~
本当に疲れた……でも……また眠れない
平助「お前……痩せたな……」
遥「(ビクッ!)おチビさん……
まだいたのかい…………」
平助「てめぇ………………………」
遥「話さないよ…………?此処にずっといてもいいけど、私は帰るからね……」
平助「遥が帰るときに帰るよ……」
遥「……………………………………
一人で考える時間も与えてくれないのか」
平助「……………………………………
ムカつく奴だな…………」
遥「ムカつく……は、この時代にある言葉?」
平助「ねぇよ」
遥「じゃあ使ってはいけません!」

