裏表ガールも恋をする



「………鈴森。」

ずっと、後ろにいたらしい、大和君が話しかけてきた。


『…ん?』

「良かったな。あそこがゴールみたいだ。」


大和君が指差す方には、明かりと前に出た人たちの群れがあった。

…ゴール!!!


おんぶされていたものの、私は自然と強張っていたらしく、ゴールと聞いた途端、力が抜けた。

って、ちょっと待って。
おんぶのまま、ゴールするの…?


あの女子の群れの中でそんなことになったら、大変なことになる。


うわ、どうしよ。