恨みの意味を込めて、睨んでやった。
多分、涙目になってるから、そんな威力はないんだろうけど。
私の睨みに気づいた颯太君は、ごめんごめん。と、私の頭を撫で、楓にしがみついていた私を持ち上げた。
…なんてゆーのかな、ちっちゃい子を抱っこしてるような、片手の腕にのっける感じで。私を抱っこし、そのまま連れて行く。
「お詫びと言っては、あれですが、ここからゴールまで、私があなたの足となりましょう。お嬢様、よろしくです。」
なんの遊びが始まったのか、颯太君の言動がおかしくなった。
…でもまぁ、そんな状態だろうと、この状況は助かる。もう既に、私に歩く気力は残ってないから。抱っこが多少恥ずかしいのは我慢。ここは、甘えよう。
『……お願い…します。』
「喜んで。」



