何も無い 誰もいない彼の部屋で 子供のように 声を上げて泣いた。 この期に及んで 嫌いになったと 言ってくれるわけでもなく さようならも 言わないなんて ひどい人だと思った。 「愛してるから もう会えないと 思ったんじゃないの」 「中途半端に会っても 傷つけるだけでしょ」 棗の言葉を思い出す。 男の人の言う 『愛してる』を 今は 信じるべきなんだろうか? 私は 恋をしたことが なかったので わからない。