瞳の中の碧い海



「棗はどうして断ったの?」


「オレには翼がいるじゃん」


「二股しないの?」


「してほしいの?」


「いや、そうじゃなくて…」


「翼がいれば充分だよ」


「じゃあ
 お愛想しなきゃいいのに!」


「あれはサービスだろ」


「おまえの
 そういうところが
   気に入らねぇ!」



健ちゃんはまだお怒りの様子。


棗はそんなのおかまいなしで



「うるせんだよ、バーカ」


「バカはおまえだろ!?」



なんだか聞いてて
可笑しくなる。



私とカナちゃんは
クスクス笑っていた。