瞳の中の碧い海


健ちゃんに
口ごたえをしたのも


大きな声を出したのも


初めてのことだった。




独りになった部屋で


静かに静かに


ただ


泣いた。




愛していると言われて
なぜ寂しさが募るのかが
分からない。



そもそも
愛されているということが
どういうことか
よく分からない。




どういうわけか



いつも寂しい。