さびしがりやクラブ

バスの窓から見えるネオンが

きれいだった。


ここは九州最大の歓楽街「天神」だ。


巨大なビルのモンスターが仁王立ちしてる。

その足元には無数の若者たちがいる。

ケバイお姉ちゃんや

恐そうなお兄さん方もいる。

そこを少し過ぎたら「今泉」だ。


トナカイから来たメールには

こう書いてあった。


「ようこそ!さびしがりやクラブへ!

私は会員番号5番、トナカイです。

はじめまして。


このクラブの最年長30歳です。

どうぞ、恐がらないでください。

引きこもり暦12年、

精神年齢16歳ですから(笑)


顔は老けていますが、心は少年です。

どうぞ、よろしくお願いします。

ご質問の件ですが、

はだか以外、服装はなんでも構いません(いちお笑うとこ)

いつも着てる奴でけっこうです。

あなたの歓迎会なのでお金も不要です。

楽しみにしています。

トナカイ」


バスが今泉に着いた。

ネオンの明かりで通りは明るいけど

空を見上げると

吸い込まれそうな漆黒が広がっていた。

再び胸がドキドキしはじめた。


インターネットで調べたら

ここから歩いて数分だ。


一応、自分なりにおしゃれのつもりで

リーバイスのTシャツとジーパンを着てきた。

お金も要らないって言うけど

1万円は入れてきた。


歩いていくと

さびれたゲームセンターの隣に

その「コンビニ」があった。


コンビニの入り口に

数人の恐そうなヤンキーがたむろしてる。


この人たちか・・・?