「なんか嫌な気はしたんだよ」
なんてブツブツ言いながら私の荷物と自分の荷物を持って廊下を歩いている琉翔。
「ちゃんと筆箱もってあげてるじゃん」
「軽いだろ、そっちの方が」
だってデザインセット重たいんだもん。
最初の授業だから美術室に持って行かなくてはならない。
「そんなに重いんだ、それ」
海道君はまだ届いていないから筆箱だけだもんね。
「1つならそんなに重くないんだけど、2つとなるとねぇ~」
「男なら黙って運びなさいよ」
「うっせぇ、それが人に物を頼む態度か」
「そんなに重たいなら持とうか?紀村さん」
「本当?ありがとー。でも、もう着いたから大丈夫だよ」
「へ~、美術室って意外と近いんだね」
美術室に入ると座席は教室と同じだった。
そう、私の隣は海道君だ______


