「琉翔、陽太が帰ってきたよ?」
私が何度琉翔にそう問いかけても返事が返ってくることはなかった。
頼りない手に引かれ着いた先は屋上に入る手前の踊り場。
「琉翔」
「杏莉鈴!」
ビクッ_____
「アイツは陽太じゃない。陽太は、陽太はもう居ないんだ。もう俺達の前に姿を現さない」
「そんなことない!陽太は“また、会えるよ”そう言ってた」
「杏莉鈴、違うんだ。確かに陽太はそう言ったかもしれない。でも、陽太が言ったのはそういう意味じゃないんだ」
「じゃあどういう意味!?」
「杏莉鈴!」
あ・・・・・・・・
「もう分かってるんだろ?」
「ごめん、琉翔。落ち着いたから戻るよ」
さっきまで合っていた目を反らして教室へ戻った。
「杏莉鈴・・・・・・」
琉翔の呟きにも耳を貸さずに_____・・・・


