と、何時までも哀しんでいてもクラスが変わることはない。
なので新しいクラスに希望を持ちながら教室へ向かった。
紀村である衣舞は窓際の隣の一番前。
私は衣舞との間に2人を挟む形となった。
因みに露口の琉翔は真ん中の通路の真ん中の席。
一番先生の目に入る場所だ。
席に着くと、隣は空席だった。
「もう、悔しい!!」
他は6人なのに、窓際だけ5人のことを衣舞は悔んでいる。
もし窓際が6人だったならば、衣舞は一番後ろの窓際だったのだ。
「誰よ、窓際を5人にしたのは!!」
「私は衣舞の後ろじゃなかったのが寂しいな」
まさか間に2人も入るなんて・・・・・・・
「杏莉鈴可愛い!」
ギュッと抱きしめられながら直ぐに着いた体育館。
これから私達は新入生を除いて始業式に参加する。
私達もここに入学して1年かぁ~・・・・・・
早いな・・・・・・
長い校長先生の話を聞きながら1年前の自分を振り返っていた。
まさかこの後隣に来る人を見て言葉を失うなんて思わずに_____