「琉翔はその瞳を見る度に苦しんでいたんじゃないの?だって「先輩!」 背後から聞こえてくる声で振り返った。 るい、と・・・・・・ 「それ以上言わないで下さい。杏莉鈴にも、誰にも」 私の前に庇うように立った琉翔。 私と同じ大きさだった背中は何時の間にか大きくなって逞しくなっていた。 そうだよ。 私はこの背中に何度も助けられた。 私は何時もこの背中に隠れて自分を守って来た。 それには犠牲が伴っていたと見ぬ振りをして“琉翔”という犠牲を払って来た。