夏休みも明け、中間試験を乗り越えた私達は体育祭に向けて練習に励むことになった。
「杏莉鈴ちゃん久しぶり~!」
ギューと後ろから抱きしめてきた悠太先輩。
この学校の体育祭はA組赤、B組青、C組黄、D組白に別れ、3学年が協力して競い合うらしい。
D組である私達3人と同じD組である先輩は団が同じである。
「先輩、暑いです」
「いいじゃん、久しぶりの再会なんだし~」
そういう問題じゃないんですけど。
「杏莉鈴ちゃん、ちょっと話せない?」
抱きつかれたまま耳元で囁かれ、意識は右耳に集中してしまった。
「いいですよ」
先輩を見上げると、ニコッと微笑まれた。
「ってことだから2人共先に練習してて」
「はいよ」
「待ってるからね」
衣舞と手を振り合って別れた。


