「露口君と中島君はともかく先輩達にやらせるっていうのは・・・・・・」
オロオロと手にタオルを持って先輩達の行動をチェックしている。
「いいんだよ。本当に私達を手伝いたいならあんな回りくどい事は言わない」
“日頃の感謝を込めて”なんて直接ストレートに伝えて来ないはず。
「先輩達は本当に落ち着かないんだよ。何かしていないと試合のプレッシャーに押しつぶされそうそうなんだよ」
だから先輩達はココにやってきた。
「そっか、流石杏莉鈴。選手の気持ちがよく分かってるね」
「違うよ。選手の気持ちじゃなくて琉翔の気持ちかな?」
昔から一緒に居ただけのことはあってこういう気持ちは理解できてしまう。
それはきっと琉翔も同じだろう。
「妬けちゃうねぇ~」
肘でツンツンと茶化してくる衣舞を放っておいてボトルを拭いて居る2人に近寄った。
「早くしないと帰れないよ~」
衣舞に向かってそう叫んでから。


