水道の一番右で私がボトルを洗い、一番左で衣舞がタオルを洗う。
私は水洗いだが、タオルは洗剤で汗の臭いを取らなくてはいけない。
だから衛生上ボトルに洗剤が入らないように離れて洗う。
そして、タオルは1回練習で休憩ごとに換えていく。
今回の休憩は全部で3回。
1回分はなんとか間を見て洗ったが、全然洗えていない。
私も早くボトルを洗って衣舞の手伝いをしなくてはいけない。
「でも凄いよね、露口君と中島君。1年生でレギュラーだなんて」
「そうだね」
「本当に思ってる?」
「ま、本心は当然だと思ってるけどね」
「厳しいね~、杏莉鈴は」
「そうかな?」
でも、1年生でレギュラー入りっていうのは中学もしていたことだ。
それが当たり前、って感じなんだよね。
「そうだよ。1年生からレギュラーが出るなんて思ってなかったもん。凄い事だよ!」
「そうでもないけど」
私が言ったんじゃないよ?
私、そこまで酷くないから。


