テスト初日前日。
今日も悠太先輩のクラス3-Dで勉強会が開かれていた。
「杏莉鈴ちゃん、テストで500点以上取れたらご褒美頂戴?」
とうとう勉強に飽きた悠太先輩が私にちょっかいを出してきた。
「先輩、受験生の自覚を持って下さい」
「連れないなぁ~」
「じゃあさ、俺にはくれる?」
斉藤先輩までもが飽きたのだろう。
ちょっかいを出してきた。
「俺は受験生じゃないしいいでしょ?」
「いや、受験生だからこそご褒美って必要だと思うんだよね」
「それなら衣舞に言ったらいいじゃないですか!」
教室の片隅で両耳にイヤホンをつけ、勉強に集中している衣舞を指した。
勉強は1人の方が集中できるからとあそこへ行ってしまった。
それでもココに来るのは部長命令だからだ。
まあ簡単に言うと、悠太先輩は1人で勉強をしたくないらしい。


