「琉翔、ありがとう!先行ってるね!!」 駐輪場に自転車が止まると、荷物を置いて校舎に向かって走り出した。 「杏莉鈴、鞄!」 「琉翔持ってきて!!」 時間ギリギリなのに、そんな所で立ち止まっている時間が惜しい。 「裏切り者!」 裏切り者でもなんでもいいから早く行かなきゃ。 衣舞のことだもん。 絶対既に来ているはずだ。 1人遅刻して行く訳にはいかないのだ。 琉翔、ごめん! 心の中で謝り部活で借りた中央校舎の3階に急いだ。