ヤバッ、間に合うかな? 腕時計で時間を確認しながら自動ドアを走り抜けた。 「杏莉鈴!」 呼ばれた方に振り向くと、自転車に乗った琉翔が居た。 「兄貴に借りた!」 流石琉翔。 鞄を琉翔に投げると、琉翔は上手くキャッチし篭にいれた。 「後10分!」 後ろに乗ると、そう叫んだ。 「ならもっと早く降りてこいよな」 ブツクサ言いながらペダルを踏み込んだ。