「杏莉鈴ちゃん、俺と付き合ってみる?」
「なんでですか」
こういうお誘いはこの部に入って何度かされた。
だからこういう対策はバッチリ立てれてしまった。
「衣舞ちゃんにも振られたんだよね。そんなに魅力ない?俺」
「そんなことないですよ。先輩は十分魅力的です。でも、その魅力を向ける相手を間違えてるんですよ、先輩は」
「なんという素敵なお言葉。胸に大事にしまっておくよ」
・・・・・・・・なんか、馬鹿にされてる?
「はい、終わりましたよ。ちゃんと練習してきてくださいね。次の大会では優勝してもらいますから」
「うっわ、スパルタだ」
「小さな大会ですもん。出来ますよね?先輩」
「さ、練習練習」
何も無かったかのように立ち上がり、部員たちの輪に入って行った。


