「遥斗…さん」
ふいに名前を呼ばれ、そっちを見てみると。
頬を真っ赤に染め、恥ずかしそうに布団に顔を埋めようとしている陽奈の姿が。
くそ…反則。
俺は一体いつから、こんなにも陽奈の虜になってしまったんだろう。
茜との誤解はきっと、このまま解かなくてもいいんだ。
ぶっちゃけ陽奈には関係ない。
関係あるのは…俺自身。
俺に彼女がいる。
陽奈にそう思われることが嫌なんだ。
「陽奈」
こいつが悪い…。
「茜はな」
こいつがかわいすぎるせいで…。
「ただの…」
自惚れた、情けない気持ちを忘れ…。
「幼なじみだよ」
俺はこんなにも、素直になれてしまう。
俺の勝手な気持ちが陽奈を困らせてしまうかもしれない。
陽奈は…俺の話を聞いてどう思った?
少しだけ…ほんの少しだけ。
期待しても…いいか?
