「安藤さん?」 急に黙り込んだ俺を不思議に思ったのか、陽奈が心配そうに俺の…名字を呼んだ。 「あ…ごめん」 「あの…」 「ん?」 「安藤さん…あたしの名前…」 ドキン、と心臓が跳ねる。 陽奈…気づいてたのか。 「悪い…嫌だったか?」 「いえ、嬉しい…です」 潤んだ目で、ニコッと微笑む陽奈。 …理性が飛びそうだ。 「あの、安藤さ…「遥斗」」 「え?」 「遥斗って…呼んでくれないか?」 とんでもないことを口走ったと思う。 こんなこと言ったら… 陽奈に俺の気持ち、ばれちまう。