「陽奈?入るぞ?」
ドアを開けて救護室に入ると、そこにはベッドに横たわっている陽奈の姿があった。
俺は、そんな陽奈の額にそっと手を当てる。
「…あつ」
「ん…安藤…さん?」
あまりの体温の高さに驚き思わず声を漏らすと、陽奈が目を覚ました。
「わりぃ…起こしちゃったな」
「いえ…」
そう言いながらしんどそうに体を起こそうとする陽奈を咄嗟に止めた。
「無理するな」
「すみません…」
「…大丈夫か?」
陽奈のことだから、こんな状態のくせに大丈夫って言うに決まってる。
「大丈夫です…」
…ほらな。
「あの、安藤さん」
ベッドの中から俺を呼ぶ陽奈。
「ん?」
「いろいろ…ありがとうございました」
熱のせいか、瞳をうるうるとさせながら陽奈がそう言った。
やべぇ…かわいすぎる。
「ん、どーいたしまして」
これにはさすがに、俺のポーカーフェイスも負けてしまう。
