「あの、もう大丈夫です。撮影できます!」 そう言って起き上がると、再び目眩が襲ってきた。 斜めになったあたしの体を、すかさず星野さんが受け止めてくれる。 「…これでわかったか?お前は今撮影できる状態じゃないんだ。こんな身体で撮影に挑んだところで余計に迷惑をかけることになるんだぞ」 「…はい」 星野さんに叱られ、あたしは渋々承諾した。 …そういえばさっきも、意識を失くす寸前に誰かに受け止められたっけ。 「あの…」 「ん?」 「ここまで運んでくれたのも…星野さんですか?」