「あの、やっぱりちょっと頭が痛いのでスタッフさんの所行ってきますね」 「…大丈夫か?」 読んでいた本をパタン、と閉じ、あたしの方を見ながら安藤さんが言った。 …やっぱり心配させちゃった。 「大丈夫です。すみません」 そう言って立ち上がると。 「あ…れ…?」 クラっと目眩が起こり 目の前が歪んだ。 倒れる…! 「ーーー陽奈っ‼︎」 あたしを呼ぶ声が聞こえると共に、ポスっと誰かの腕の中に収まる…。 あたしはその瞬間意識を手放した。