「…木下?」 本人を目の前にするとなんだか恥ずかしくて、名前で呼べない。 仕方なくいつも通り名字で呼びかけるが…返事がない。 …寝ちゃったのか? 仕方ない。 明日撮影が終わり次第話すか…。 「おやすみ、陽奈」 返事はないけれど。 愛しい、という気持ちをあいつの名前に乗せて言い放ち、703号室を後にした。