…そういえばそうだ。
俺と木下はお互い名字呼び。
涼平は初対面のくせしてお互い名前呼びだったな。
…ちょっと妬ける。
「陽奈…」
気づくとあいつの名前を口にしていた。
「あ、陽奈ちゃんっていうんだ?」
「あぁ」
茜がニヤニヤしながら見てくる。
…なんなんだよ、もう。
「なんかあの子と仲良くなれそう。ハルたちどれくらいここにいるの?」
「2週間だよ」
「あたしあと3日なんだよね~。よし!3日で仲良くなるぞ!」
勝手に意気込んでる茜。
まぁ…茜と陽奈なら気が合いそうな気もする。
「じゃあ俺、行くわ」
ガッツポーズをしたままの茜にそう言う。
「あっ…うん。頑張って!」
「茜もな」
「うん!」
ふわり、と笑う茜は本当に美人だと思う。
俺は703号室へ急いで向かった。
