(遥斗side)
「ちょ、木下?」
声を掛けるも、振り返ることなくエレベーターに乗り込んでしまった木下。
「…誤解させちゃったかな?」
隣ではそう心配する茜の姿が。
「…多分な」
「あたしたち、ただの幼なじみなのにね」
…そう。
こいつ、音羽茜(おとわ あかね)は3つ年下の幼なじみ。
高校生とは思えない大人な顔立ちに、栗色の髪がよく似合っている。
「あぁ…それより茜、どうしてここに?」
「えっとね、あたし今度ソロ写真集出すんだ!それの撮影で来てるの」
茜も俺と同時期に芸能界に入り、着々と人気を上げてきている。
「そうか…おめでと」
「ありがと。ハルは?なんでここにいるの?」
「あぁ…。俺はdropsが主演する映画の撮影だよ」
「えぇ!また映画出るの!?最近映画もドラマもたくさん出まくりだよね、ハル」
頬を膨らませ、少し拗ね気味にそう言う茜。
