れもんどろっぷ。




「カット!…涼平くん、これはどういうことだ?」

キスシーンは本当にすると聞かされていた監督は、案の定驚いた様子だ。

「いや…この方が雰囲気出るかなと思って。アドリブっす」

俺は大袈裟に歯を見せて笑いながらそう言った。




…あの時。

俺はわざと、陽奈ちゃんが画面から外れるようにぐっと押した。

そこで、陽奈ちゃんにキスをするふり…。

きっとこれで、俺が陽奈ちゃんを押し倒し、キスをしているように見える…はずだ。





「そ、そうだな。なかなか色っぽかったからOKにしよう!」

「ありがとうございます」