「あ、もう1つ!」 またまた監督が声を上げた。 …今度はなんだろう。 「キスシーン、見せかけにもできるから!」 「へっ!?」 途端に声を漏らしてしまい、慌てて口を噤む。 そ、それを先に言ってよ…! 1人であたふたして…あたしバカみたいじゃん。 「まあ…本当は本気でしてくれた方が味が出るんだけど。そこは本人たちに任せるよ」 「「はい」」 3人の声が重なる。 キスシーン… どうしたらいいんだろう。