「じゃあ…打ち合わせ始めようか」 いつもは穏やかな監督も、仕事中は真剣そのもの。 一気にその場の空気が引き締まった。 「と…いうかね。今日は3人に大切な話があって」 大切な話…? 少し不安に思って隣に並ぶ安堂さんと涼平さんの方をチラリと見ると、2人とも真剣な顔つきで監督の方を見ていた。 「もう少し先のシーンの話になるんだけどね」 くいっとメガネを持ち上げる監督。 「…キスシーン、があるんだ」