「…何か食べたいものはあるか?」
だんだん歌声が大きくなってきた木下に向かってそう問いかけた。
木下は一瞬ビクッとした後、
「うーん…オムライスとかですかね」
と少し顔を赤らめ、俺の目をじっと見て答えた。
ーードキン
「…っ」
なんだ…これ。
胸の奥が熱くなるような…
そんな感じ。
「…あの?」
木下が不思議そうに訪ねてくる声で、はっと現実に戻される。
「あ、あぁ…オムライス、だな。近くに知り合いがやってる洋食屋さんがあるからそこ行ってみるか?」
「はいっ!」
キラキラと目を輝かせている木下がなんとも愛おしい…。
さっきから俺…かわいいとか愛しいとか、そんな感想ばっかりだ。
俺…
こいつに恋しちまったってことか…?
