「…奈、陽奈」
「ん…あっ!ご、ごめんなさい」
遥斗さんの声で目を覚ました。
寝ちゃうなんて…最悪だ。
「気にすんな。とにかく降りよう」
「はい」
それより…ここはどこなんだろう?
そう思いながら車から降りると、そこは辺り一面向日葵で覆われていた。
「…わあ!」
感動のあまり、あたしはきゃっきゃと走り出す。
「転ぶな…「わっ」」
遥斗さんが注意しかけたと同時に、大胆に転けるあたし。
「…言わんごっちゃない」
地面に張り付くあたしの両脇に手を入れ、立たせてくれた。
「すみません…」
「ん、ケガはないか?」
「大丈夫です」
あたしかそう言うと、遥斗さんはそうか、とホッとした表情を見せた。
本当…
遥斗さんの優しさに溺れてしまいそうだ。
