日本に帰ってきた翌日。
今日1日オフで、明日からまた撮影なんだけど…。
あたしは遥斗さんの誘いで、出かけることになっている。
グアムロケ最終日。
突然の遥斗さんからの告白、すごく嬉しかったのに…
あたしはすぐに返事をすることができなかった。
遥斗さんがこんなあたしのことを好きって言ってくれたのが信じられなくて。
夢なのか現実なのか。
自分の気持ちとしばらく葛藤していた。
『…返事は撮影が全部終わってから聞かせて』
あたしの気持ちを悟ってか、遥斗さんはそう言った。
『今ここで…フラれたくねぇし』
違う。そうじゃない。
振るつもりなんて全くない。
むしろあたし…遥斗さんのことが好きなんだから。
でも、今のあたしは何も言えなくて…。
コクン、と小さく頷くことしかできなかった。