れもんどろっぷ。




(遥斗side)

只今、楽しい楽しい打ち上げ中…

なんてことはなく。

今の俺は、自分で言うのもなんだけどかなり不機嫌だと思う。


右隣には完全に酔っている、テンション高めな監督。

左隣には俺の腕をつかんだまま媚びてくる川東季紗。




あー…

怠い。






「あ、遥斗さん!見てくださいあれ〜」

俺の腕をくいくいと軽く引っ張り、あれ、と指差す川東。

「すっごく良い感じじゃないですかぁ〜?」

ふとその方向を見てみると、そこには今にも唇同士が触れ合いそうな距離で話す涼平と陽奈の姿があった。

「…っ」

それを見た瞬間、俺の不機嫌さはMAXに。



なにあれ。

すっげぇムカつく…。

未だ俺の腕を掴んでいる川東の手を思いっきり振りほどき、2人の元へズカズカと向かった。

「ちょっ…遥斗さぁん⁈」

語尾をわざとのばすような話し方をする川東の声など、俺は全く聞くことなく…。