れもんどろっぷ。




「…本性出たな」

季紗さんがいなくなると涼平さんがフッと笑顔を消し、そう呟いた。

あたしも季紗さんの裏の顔を見てしまった気がして、

「そうですね」

と涼平さんの後に呟いた。




…でも、季紗さんとはあまり話さないのって、本当なのかな。

だとしたら、季紗さんには悪いけどちょっと誇らしい。

あたしには遥斗さんから話しかけてくれることもあるし、嫌われては…いないのかな。



ホッと安堵のため息をつくと、

「木下さーん!いますかー?撮影始めまーす!」

と、スタッフの声が聞こえた。



「あれ?俺撮影まだかぁ。頑張ってね陽奈ちゃん!」

呼ばれた方へ向かおうとすると、後ろから涼平さんがそう言った。

涼平さんには笑顔が戻っている。

「はい!ありがとうございます」

あたしも笑顔で涼平さんにそう告げて、撮影場所へ向かった。