「陽奈ちゃん、何か飲む?」
「あ…えっと…」
あたしがなにも言えずにいると、川東さんは既に2つ飲み物を買っていて、1つをあたしに渡してきた。
「…遠慮なんてしなくていいのに。はい、ミルクティー…飲める?」
「はい…あ、今お金を…」
「いいからいいから。一応あたし先輩なんだし、これくらい奢らせて」
「すみません、川東さん。ありがとうございます」
あたしはそんな川東さんのご好意をありがたく受け取った。
「季紗でいいよ」
ミルクティーの缶のプルタブを開けながら、またふわり、と微笑みながらそう言った。
本当に綺麗な人…。
「はい、季紗さん…!」
「ふふ。ねえ、陽奈ちゃん?」
「はい」
「陽奈ちゃんは遥斗さんのこと…どう思う?」
「…え?」
ドクン、と胸か嫌な感じに跳ねた。
「あたしね、遥斗さんのこと好きなんだ」
