とろける恋のヴィブラート

 ――それからドレスはピンクだ。わかったな?


 御堂の言葉が脳裏に張り付いたまま、奏はのろのろと携帯をバッグにしまい、自分の服に着替えると試着室を出た。


「お疲れさま、どうだった?」


「あ、柴野さん……ほんとにどっちも素敵なんで迷ってしまったんですけど、これにしようかなって」


 奏が柴野に見せたそのドレスは、小さく煌くラメをあしらったピンクのドレスだった。