とろける恋のヴィブラート

「し、柴野さん……? ここって、かなりお高いんじゃ……」


「ここはカジュアルものからフォーマルなものまで置いてるからよく来るんだ。きっと、奏にも似合うパーティードレスあるんじゃないかな」


(私の話……聞いてないよね?)


 手を引かれてグイグイと店の中へ引き込まれる。奏はちらりと見えた値札に思わず引き返したくなった。